祇園での遊び方
花街のルール
“京都”という言葉から真っ先に思い浮かぶものと言えば、語尾に「どすえ~」を付けて話す舞妓さんの存在ではないでしょうか?
その舞妓さんや芸妓さんが日常的に闊歩している街が、祇園です。
祇園は京都五花街の中に含まれている街で、日本に点在している花街の中でも独特の個性を持った街となっています。
祇園で芸子さん達を集めてお茶屋でお座敷遊びをしようにも、祇園には厳格な『一見さんお断り』のルールがあります。
“一見さん”とは初めてそのお店を訪れる客の事で、祇園では馴染み客の紹介が無い限り、初めての人はお茶屋には入る事が出来ないのです。
さらに、馴染み客の同伴としてお茶屋の中に入る事が出来たとしても、帰り際に女将から「今後も来て下さい」と言われない限り再訪する事は出来ない、というルールもあります。
祇園で遊ぶための費用
祇園で遊ぶのは、ごく普通の一般人には非常にハードルが高いのですが、もし遊ぶ事が出来るようになったとして、一体いくら位の費用があれば良いのでしょうか?
まず、舞妓さんや芸妓さんとお座敷遊びをする場所は「お茶屋」と呼ばれる場所なのですが、このお茶屋に舞妓さん達を1人2万円で3人呼ぶとしても6万円掛ります。
そして、そのお茶屋のお座敷代が2万円。
さらに、お茶屋で食べる食事は全て仕出し料理屋から取り寄せる物ですので、料理代を含めれば10万円を軽く超えてしまいます。
馴染むのは大変
キャバクラなどの水商売の店で遊ぶのとは違い、祇園での遊びは非常に高額な費用と人としての信用が必要となります。
それらを満たして祇園のお茶屋に通えるようになったとしても、初めはお座敷の雰囲気に馴染む事が出来ずに、リラックスして楽しむ事が出来ない人が多いです。
祇園のお茶屋で本当に心置きなく遊べるようになるには、舞妓さんや芸妓さんを指名出来るくらいに馴染んだ後でないと難しいのです。